保育園に入れないなどの事情がある場合は、(最長子どもが2才になるまで)育休を延長できます。
保育園には「認可保育園」、「認可外保育園」、「認証保育園」など様々な種類がありますが、どの保育園に申し込んでも育休延長できるわけではありません。
申し込みをした保育園が「認可保育所等」以外の場合は、育休が延長できません。
この記事では、保育園についてわかりやすく解説し、万が一落選してしまっても育休延長できる方法をお伝えします。
「保育園にも入れず、育休も延長できない!」なんてことは絶対に避けたいですね。
保育所の種類は大きく分けて2パターン「認可」or「認可外」
実は、「保育所」といっても沢山の種類があります。
ザっと挙げても…
- 認可保育所等 (認可保育所、地域型保育事業、幼保連携型認定こども園)
- 認証保育所(認証保育園)
- 家庭的保育事業(保育ママ)
- 一時預かり施設(託児所やベビーホテル、幼稚園の預かり保育など)
というように沢山の種類があり、上記以外にもさまざまな保育施設があります。
しかし…
万が一、保育所に落ちてしまった場合に「育休延長」ができるのは①認可保育所等だけです。
今回の記事では、「①認可保育所」と「②~④の認可外保育所」の2パターンについて、解説していきます。
「認可」か「それ以外」で分けて考えましょう!
保育園の種類 | ||
国の運営基準 | 満たしている | 満たしていない |
申し込み先 | 自治体(市・区役所) | 各施設に直接申し込み |
選考方法 | 自治体(市・区役所) が点数により選考 | 施設ごとの選考基準に応じて選考 |
対象 | 「保育の必要性」がある場合のみ | 施設が独自に制定 |
受け入れ児童の年齢 | 0歳~5歳 (施設により若干異なる) | 施設が独自に制定 |
施設の利用料金 | 保護者の収入により異なる (同じ地域内であれば一律料金) | 施設によってピンキリ |
一般的に「認可保育園」の方が利用料金が安いイメージがありますが、認可保育園の場合は世帯の収入によって決まるため、一概には言えません。
認可外(無認可)の保育所は、「国の運営基準を満たしていない=悪い施設」という訳ではないです。その理由は後述しますね!
認可保育所等( 認可保育園、地域型保育事業、認定こども園 )
認可保育所等とは…
- 施設の大きさ
- 園庭の広さ
- 保育士の数
- 保育内容
- 保育時間
など、国の定める基準を満たす保育施設で、児童福祉法に基づく施設です。
「認可保育所等」は、さらに保育所の規模などによって細かく分類されています。
まずは「認可」か「それ以外」だけで考えていきましょう!
「認可保育所等」の申し込み先はどこ?選考基準や保育料はいくら??
認可保育所等の申し込み先および選考は、家庭の環境によって市区町村が点数化して選考します。
たとえば、母子・父子家庭や単身赴任中など、保育の必要性が高い人が優先的に入れる仕組みになっています。
家庭の状況に応じて、選考されるのね。
利用料金は、市区町村ごとに世帯の収入に応じた負担率が決まっており、同じ市区町村内の施設であれば、基本的にどの施設でも同じ利用料金になります。
利用料金は自治体ごとに異なります。
認可外保育所(認証保育園、保育室、保育ママなど…)
認可外保育施設とは、上述の認可保育所等以外の保育施設の総称で「無認可」とも言われています。
認可外保育所は、施設の大きさや保育内容が決まっていないため、保育ニーズに合わせた柔軟な施設づくりができます。
認可外保育施設には主に次のようなものがあります。
- 認証保育所(認証保育園)
- 家庭的保育事業(保育ママ)
- 一時預かり施設(託児所やベビーホテル、幼稚園の預かり保育など)
駅に直結していて「敷地面積などの基準がクリアできずに認可が取れない」などのケースもあるので、認可外(無認可)=悪いわけではありません。
英語教育に力を入れているなど、施設によって特色を出しやすいから、「(認可よりも)認可外に子どもを入れたい!」と思う親御さんもいるよね。
保育所は保護者が働いているなどの理由で「保育の必要性」がある場合だけしか利用できませんが、認可外保育所は保育の必要性がなくても利用できる施設もあります。
スポンサーリンク育休を延長するためには「認可保育所等」の待機通知書が必要
万が一、保育所に入園できなかった場合には、最長で子どもが2歳になるまで育休を延長できます。
しかし、冒頭でもご説明した通り…
育休延長できるのは、認可保育所等に入園できなかった場合だけです。
認可外の保育所等に落選しても育休延長できません。
実際にハローワークのリーフレットにも、次のように記載されています。
育休延長にならない事例
引用:ハローワーク飯田橋 リーフレットより
①市区町村に問い合わせたところ、年度途中の入所は難しい状況または定員超過のため次回の入所は困難であると説明を受け、入所申し込みを行わなかった場合。
②無認可保育施設(認証保育所等)への入所申し込みの場合。
③保育所の入所申し込み日が1歳の誕生日以降となっている場合。
④保育所の入所希望日(利用開始日)が、1歳の誕生日の翌日以降となっている場合。
「無認可保育施設」とは、「認可保育所等以外」の子供を預かる施設のことで、「認可外保育施設」のことです。
育休を延長するには、「1歳になる前」と「1歳半になる前」の2回のタイミングで申請しなければなりません。
入園したい保育所が認可外保育園だけだった場合でも、認可保育所等にも申し込みをしておけば、万が一、すべて落ちてしまった時に育休が延長できるので安心です。
育休延長の申請方法についてはこちらの記事【最長2年!育休延長の裏ワザ】でくわしく解説していますので、併せてご覧ください。
どうやって認可保育園を探すの?保育園選びでまずやること
保育所の名称は、
- ○○保育所
- ○○保育園
- ○○保育室
- ○○託児所
- ○○ベビールーム
など、さまざまな名称が使われています。
「○○保育所」といっても認可だったり、認可外だったりするので、パッと見てどこの保育園が認可保育所なのか?わかりません。
そこで、はじめて保育所を探すときは、まず自治体で発行している「保育の案内」をもらいに行くことをオススメします。
この「保育の案内」の中には、自治体内にある保育所の一覧があり、認可・認可外がわかるように記載されています。
保育所一覧はホームページでも閲覧できますが、「保育の案内」に保育所の申込書が同封されているので、まずは「保育の案内」をもらいに行きましょう!
- 【1】自治体で発行している「保育の案内」をもらいに役所に行く
「保育の案内」に申込書が同封されていますので、もらいに行きましょう!
- 【2】自宅から通える保育所をピックアップする
勤務先の近くの保育園を利用することもできます。
- 【3】保育所の見学をする
通園ルートを実際に歩いてみたり、保育所の雰囲気を見に行くのはオススメです。
まとめ:保育所の違いを理解して失敗しないようにしましょう!
入園申し込みをした保育所が認可外保育所だけの場合、保育園に入園できなければ、残念ながら育休を延長できません。
待機児童が多く保育所への入園が難しそうな場合は、万が一に備えて認可保育所等にも申し込みをしておいた方が安心です。
育休延長するためには、認可保育所への申し込みが必要になります!
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