政府の後押しもあり、男性でも育休をとれる環境が整ってきた!
・・・とはいえ、ホントに取ろうとすると物質的・精神的ハードルがありまよね。
- 物質的なハードル:会社の制度が整っていない、収入が下がる、ブランクがあく…etc
- 精神的なハードル:出世できない不安、パタハラ*を受けるかも、周りに迷惑をかける…etc
*パタハラ…パタニティ・ハラスメントの略。
男性社員が育児休業制度等の利用に関して受ける上司・同僚からのいやがらせを指します。
実際に男性の育児休業取得率は7.48%(2019年度)※1にとどまっています。
※1厚生労働省「令和元年度雇用均等基本調査」より
これから赤ちゃんを迎える皆さん!特に男性の皆さん!!!
お子さんが生まれたら育休を取得してみたいけど、、、
ウチの会社では育休取得なんて制度がないし、、、
休みを取れたとしても3日くらいかなぁ…?
そう思っていませんか??男性社員で育休なんて、今まで取った人いないし、無理!
出世できなくなりそうだし、無理!
なんかよくわかんないけど、なんとなく無理!!!
そう思っていませんか???
本来、会社は育休取得を希望する社員の育休取得を拒めないんです。
しかし現実は、なかなか育休を取得できないという人が多くいます。
そこで、育休を取得したい人の後押しするために、私たちが準備したことや体験したことをご紹介します。
気持ちに余裕を持つために、転職活動をしてみてはいかがでしょうか。
特に子どもが生まれて、「以前の働きかたができるか不安に感じることも多いですよね。
実際に転職しなくても、転職活動をしてみると、選択肢が増えますよ。
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【1】育休取得で出世できないかも…?という不安の解消
出世できないかもしれないって、すごく不安ですよね?
実際にあった事例と、万が一不利益を被った場合の対処方法をお伝えします!
残念なお話 先輩が上司から受けた 「育休取らないよね?」 の先制パンチ
私たちが育休を取得する1~2年程前にお子さんが生まれた主任A君。
奥さまが妊娠されたことを上司に報告した際…
部長、実は、妻が妊娠しまして…
おぉ、おめでとう。
…まさかA主任自ら育休取るとか言わないよね~?(にっこり)
そんなこと言わないよね~?(にっこり)
そうだよね~?(にっこり)
…ハイ。
子供のためにも一生懸命、働かせていただきます。
ー・ー・ー・ー 後日 ー・ー・ー・ー
え?
じゃあA君は育休の相談しなかったの??
うーーーん。
育休の”い”の字もいう前に、先制パンチを食らっちゃって、
とてもじゃないけど、言える雰囲気じゃなかったよ…。トホホ。
なるほど!
育休の相談は出産報告の時では言い出しにくくなるんだなぁ~
残念なお話 上司からのパタハラ発言?「復帰後に同じ仕事がある保証はない」
主任A君が受けた先制パンチをもらわないように、Rinn(妻)の妊娠前から、Yoppy(夫)は飲み会の席などでも「育休取得宣言」をたくさんしました。
子供欲しいんですけど、なかなかできないんですよね~。
もし子供が出来たら、絶対育休をいただいて、イクメン目指します!!
(まだ妊娠もしていないけど、)
イクメン目指して家事全般ほぼ僕がやってるんですよ!
子供にはキャラ弁を作ってあげたいんですよー アハハ((´∀`))
イクメン
育メン
育MEーーーーーN!!!
こんなアピールをエンドレスに繰り返していると…
ハイハイ。
わかった、わかった。
(子供が)できてから言ってねー(酔っ払い)
…と、このように妊娠前から2年以上?『イクメン(育休)宣言』をしてきたことで、
徐々にではありますが、上司や同僚に『コイツは妻が妊娠したら育休を取るヤツだ』という印象を植え付けることに成功しました。
しかし、実際に子供を授かって育休を上司に打診すると…
部長、実は妻が妊娠しまして、〇月に出産予定なので、以前からお話ししている通り〇月から育休を取得させていただきたいと思います!
おぉ、おめでとう。
…いいけど、復帰した時に同じ仕事がある保証はないよ
そうですか。わかりました。
それでも、復帰した際はよろしくお願いします!!!(にっこり)
今のご時世、復帰する時に会社がある保証だってわからないのに、同じ仕事がある保証なんて、本当に必要なんでしょうか…?
とはいえ、子どもが生まれて、職を失ったら困るよ‥‥
…と、不安になりますよね。
転職エージェントに相談すると、次のことを教えてもらえます。
- 自分自身が気づいていない自分の強み・弱み
- 転職した時に、どれくらいの年収が狙えるのか?自分の市場価値
- 転職活動のポイント(履歴書の効果的な書き方・面接の練習など)
残念なお話 夫が育休を取得した時「アイツは出世を諦めた」と噂される
私たち夫婦は全く別の会社で働いているので、「夫婦で育休を取得している」ということを周りは知りません。
しかし、もし私たちも社内結婚だったら…と思うと、やるせなくなる同僚のお話もご紹介します。
社内結婚をした同僚は「夫婦で一緒に育休を取得するのは気が引ける」けれど、「旦那さんも育児に積極的に参加したい!!」という希望がありました。
そこで、第1子の時は奥さんが取得、第2子は旦那さんが取得するという形で別々に育休を取得することにしました。
ところが、そんな風に気を使って育休を取得しているにも関わらず、第2子の出産後、旦那さんが育休を取得する時に…
「〇〇夫婦は、奥さんの方が出世すると見込んで、旦那が育休をとるんだねぇ~」
「アイツ(旦那さん)は出世を諦めちゃったんじゃな~い?」
「奥さん、育休とれなかったのかねぇ~ アハハハ」
などなど、常にウワサ話のネタにされていて、やるせない思いになりました。
そういう話をしている人は、
男が育休取れるなんて羨ましぃ~!と、思ってるんじゃない?
ホントは自分も育休取りたいんだよねー?
と、思って受け流せば大丈夫です。
ウワサ話は、どんな小さな話題でも、おもしろおかしく話すという技術選手権だと思って、何を言われても気にしない!と心に誓うと気が楽になりますよ。(そう思うのも難しいですけどね)
【2】育休取得で周りに迷惑をかけてしまうかも…?という不安の解消
誤解を恐れず、開き直った言い方をすると、”育休を取る人”が迷惑をかけているのではなく、周りの人にしわ寄せをするしかない企業体質が問題です。
育休ではなく、ケガや病気になって休まなければならないことだってありますよね。
病気やケガは突然の対応が必要になりますが、育休の場合は多少前後することもあるとはいえ、人を雇うなり、委託するなり、コントロールできます。
そこで、周りに迷惑をかけてしまうかも…というマインドブロックを外すために、私が会社の先輩から言われたエピソードをご紹介します。
残念なお話 周りに迷惑をかけるのではないか?
あなたの代わりはいくらでもいるんだからね。
代わりがいないような企業は、企業として終わっているのよ。
きっちり仕事という義務を果たしたなら、
権利なんだから堂々と休みを取りなさい。
それに、あなたが休みを取らないと、後輩も休みを取りにくくなるでしょ?
と、言われた時の衝撃を今でも覚えていて、この言葉は育休にも当てはまると思っています。
自分が育休を取らないと、後輩も育休を取りにくい環境は変わらないかも…?
従来できなかったことでも、何かきっかけがあれば、変わっていきます。
今まで、「できない!」と思われていた「テレワーク」も、コロナ禍で対応せざるを得なくなったら、意外とできてしまった企業も多かったはずです。
育休についても、取りやすい雰囲気・環境がもっと整ってくれば良いなぁと心から思います。
【3】パタハラを受けるのではないか?
パタハラ・マタハラという言葉をご存知ですか?
端的に言うと、パタハラ・マタハラとは、「パタニティハラスメント」「マタニティハラスメント」の略で、育児をしているパパやママに対するいやがらせのことです。
ネットで『パタハラ』と検索すると『パタハラ 仕方ない』というワードが出てきます。
育児をしている男性に対する嫉妬や妬みからなのか…?残念でなりませんが、現実にはパタハラ・マタハラが起きています。
そこで、私たちは使いませんでしたが、育休が当たり前ではなかった時代を生きてきた上司・同僚からのパタハラ・マタハラを回避するためのトーク例をつくりました。
パタハラ・マタハラには毅然とした態度で、対応していきたいですね。
残念なお話 パタハラ・マタハラを受けるのは仕方ない…?
うちの会社には育休なんて制度ないヨ。
それに、奥さん専業主婦なんだから、君が育休取る必要ないでしょ?
育児休業は法律に基づく労働者が請求できる権利です。
会社に規定がなくても、申出により育児休業を取得することができるハズです!
配偶者が専業主婦(夫)の場合にも、育児休業を取得する権利があります。
その法律って「育児・介護休業法」でしょ?それ自体には罰則規定ないし…
もし、育休取るなら、他の人を雇うので早めに辞めてもらうしかないなぁ。
罰則規定はありませんが、申出を拒否することは明確な法令違反であり、各都道府県労働局雇用環境・均等部(室)が調査に入り、厳しい行政指導が行われます。
また、『辞めてもらうしかない』という発言はハラスメントに当たります!ハラスメント対策は事業者に義務付けられています。
でも君、契約社員でしょ? 社員じゃないのに育休取らせられないよ~。
君が育休中、他の人を雇わなきゃなんないし、うちの会社も経営厳しいからね~
ワタシは1年以上働いていますし、子供が1歳6か月になる日までに、契約の期間が満了ではないので、契約社員(や派遣社員)でも関係ありません!
育休中の手当ては、雇用保険から出るので、会社の負担はありません。
また、男性の育児休業等の取得推進に取り組む事業主向けの助成金もありますよ。
一定の条件をクリアすると厚生労働大臣の特例認定を受けることができるので、
ワタシが育休を取ることは企業のイメージアップにもつながりますよ!
うーん。でもねぇ…。
前例がないからねぇ…。
わかりました。
では、人事部に確認してみますね。
そうだねぇ…。
じゃあとりあえず人事部に聞いてみてくれる?
…と、このように切り替えしトークを使っていけば、
”相談する”というベースを壊さずに円満に話を進めていけると思います。
上司や人事部に相談しても話が進まない場合は、労働局に行政指導してもらうという手段もあります。
また、パタハラ・マタハラを受けた場合も労働局に相談することで、行政指導・中立的な立場で紛争解決援助・両立支援調停会議による調停も行ってくれます。
ー・ー POINT ー・ー
育児休業の取得は、法律に基づく労働者の権利であり、基本的に会社はその取得を拒否・制限することはできません。
参考:厚生労働省・均等局 管轄事業 イクメンプロジェクトより
上司の理解が得られない場合は、
☛人事労務担当者に相談
☛(勤務先に労働組合があれば)労働組合に相談
☛それでもダメなら都道府県労働局雇用環境・均等部(室)に相談することで行政指導等をしてもらうことも可能です。
案外、上司が男性が育休を取れることを知らないだけということもあります。
育休明けの復帰のことを考えても、できるだけ穏便に話を進めて気持ち良く育休が取得できるようにしたいですね。
まとめ:育休は国の制度!会社側と相談することで皆が取得できる権利
育休は取得する社員だけではなくて、会社にとってもメリットのある制度なので、取得したいのに、取得しないのはもったいないです。
スムーズに育休を取得するには、会社のためにも自分のためにも、あたり前かもしれませんが、事前の準備がすごく重要だと痛感しましたが、準備さえしていれば、精神的ハードルはかなり下がると感じました。
なんとなく、「育休を取得する2~3ヶ月前くらいに言えばいいか~☆」と思ってしまいがちですが、
今まで育休取得の文化がない会社で、2~3ヶ月前に伝えても対応ができないのが現状です。
気持ちよく、育休を取得させてもらい、気持ちよく復職できるように、できるだけ早く育休取得の意向を伝えておくことをおすすめします!!!
それでも、会社との折り合いがつかない場合は、行政の相談窓口もありますので、ご自身が納得できるまで是非、交渉してみてくださいね。
最後に… 「コミュニケーションエラー」について
私たちは、順風満帆に育休取得を勝ち取ったかのように見えますが、実際には、書き出すとキリがないほど、ちょっとした嫌味(?)をたくさん言われてきました。
え?立ち合い出産??
そんなのする必要ある?
俺たちが若い頃は、奥さん1人でちゃんと子育てしてたもんだぞ?
お前の奥さん、1人じゃ何にもできないのか~?(笑
こんなことを言われた時、「嫌味を言ってきてイヤだなぁ~」と思ってしまいましたが、よくよく考えると単なるコミュニケーションエラーではないか?と気づきました。
今の私たちの上長である年配の方たちの多くは、次のような価値観で生きています。
- 「24時間働けますか?」をキャッチコピーに長時間労働が良しとされていた
- 女性は結婚して寿退職するのが一般的だから、共働きという概念がない
というような、今とは違う世界の生き物なのです。
「え?立ち合い出産?する意味あるの??」「え?奥さん1人で子育てできないの?」という感覚もある意味当然なのかもしれません。
育休取るの?
フーン。あ、そう。
…と、無関心に言われるより
「え?立ち合い出産?する意味あるの??」と、興味を持って(?)接してもらえたら、会話も続きますし、人情味があって良いのかもしれません。
かくいう私たちも、将来、部下や後輩たちが自分と違う選択をしたら、
俺たちが若い頃は、夫婦でちゃんと子育てしてたもんだぞ?
ちゃんと奥さんをサポートしてやれよー!
と、自分たちの価値観を押し付けないように気をつけたいと思います。
言い方&捉え方の問題もありますが、もっとみんなが気持ちよくHappyな子育てができるようになるといいなぁと思います。
次回予告:物質的なハードル、収入面(もらえるお金)について
今回は精神的なハードルをご紹介したので、次回は物質的なハードル「お金」について、『育休取得中にもらえるお金、育休手当ってどれくらい?』を発信します。
育休中の手取りはざっくり2割減になりましたが、働いていないのにこんなにもらえるの?と思ってしまうくらい、意外とお金がもらえます。
収入面をネックに、育休は無理かなぁ…?と、思われている方にぜひしっていただきたい内容になっていますので、併せてご覧いただけると嬉しいです!
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