赤ちゃんは「乳幼児医療制度」があるため、医療機関で保険診療を受けた場合、自己負担分が助成されるので、医療費は0円です。
しかし予防接種には、公費負担で費用がかからないものと100%自己負担になるものがあるってご存知ですか?
予防接種は
- 100%自己負担のものがある
- 病院によって費用が異なり、同じワクチンでも1本1,000円以上の差がある
といったように、知らないと損をしてしまうことがあります。
赤ちゃんは1才になるまでの間に約22本の予防接種を受けます。
なかでも、「おたふくかぜ」と「インフルエンザ」のワクチンは100%自己負担になるので、病院選びの一助にしていただければと思います。
ワクチンは効果は一緒でも、料金は病院によって1.5倍以上も違うので、比較検討した方が良いですね。
無料じゃないの?! 予防接種の種類と費用について
意外と知らない?! 予防接種の種類…「定期」と「任意」接種の違い
私たちは恥ずかしながら「予防接種は無料でしょ?」と思っていました。
ところが、予防接種には無料になるものと、そうでないものがあります。
予防接種には【1】定期接種と【2】任意接種という2種類が存在します!
- 2種類の予防接種
- 【1】定期接種:法律に基づいて市区町村が公費で実施しています。
(市町村によって負担率が異なり、一部自己負担がある場合もあります。) - 【2】任意接種:希望者が各自で受けるため、基本的には自己負担(自費診療)になります。
(健康保険は適用されませんが、自治体によって補助がある場合もあります。)
ちなみに、0才~1才くらいの赤ちゃんが接種するワクチンの中では、「おたふくかぜ」と「インフルエンザ」が任意接種となっています。(2022年4月現在)
任意接種の予防接種(おたふくかぜ)は受けるべきか?
おたふくかぜは、1才の誕生日を過ぎたら接種できますよ。
任意接種になりますが、どうしますか?
ほとんどの方は接種していますけど…。
と、お医者さんに言われます。
「(なんとなく)皆が受けているから…」とか「料金がかかるから…」という理由で判断するのではなく、ワクチンの効果と副反応のリスクを熟考する必要があります。
「赤ちゃんに予防接種を受けさせるか?」というのは、おたふくかぜに限らず保護者が決めなければいけません。
責任重大…。
どのくらいあるの? 0歳~1歳の予防接種スケジュール
0才~1才の間に受けるべき予防接種の本数は、下図のとおりです。
予防接種の期待する効果を得るためには、接種を受ける期間が決められているため、スケジュール管理するのも大変です。
公費で受けられる定期接種の予防接種でも、接種推奨期間を過ぎてしまうと、自費になってしまうので、接種期間にはご注意ください。
どこで受けるといいの? 病院によって異なる予防接種の料金
おたふくかぜは、任意接種なので健康保険の適用や乳幼児等の医療費補助*はありません。
(自治体や保険組合によっては独自の補助がある場合もありますが、私たちの場合は全く補助がなく、100%自己負担でした。)
補助があるかどうかは、お住まいの地域の市区町村のHPで確認できます!
- 乳幼児等の医療費補助とは…
- ・全ての地域で乳幼児等に対して医療費の援助を実施されている。
・都道府県、市区町村によって対象年齢や自己負担率などの条件が異なる。
(参照:厚労省HPより)
おたふくかぜの予防接種は、だいたい5,000円くらいが相場です!
近所の病院を比較したら、料金が1.5倍以上も違った!予防接種の料金
全国の相場は5,000円くらいだったので、近所の病院の料金を調べてみました。
ホームページに料金を記載している病院もありましたが、電話で「おたふくかぜのワクチンっていくらですか?」と聞くと、すぐに教えてくれますよ。
病院 | A病院 | Bクリニック | C医院 | |
病院の 特徴 | 私が出産した産婦人科 併設の小児科 | いつも混んでいる 地元で有名な小児科 | 新設された開業医 | |
料金 | おたふくかぜ | 6,810円 | 5,500円 | 4,500円 |
ロタ (2回接種タイプ) | 13,200円 | 15,500円 | 11,000円 | |
ロタ (3回接種タイプ) | 8,800円 | 取り扱いナシ | 6,300円 |
うちの近所では、すべてC医院が1番安かったけど、ワクチンによっては、A病院が安かったり、Bクリニックが安かったりして、病院の大きさによって料金が変わるわけでもないんだね!
【参考】2種類あるロタウイルスのワクチンについて
ロタウイルスのワクチンは、2020年8月1日(土)以降に生まれた子どもは、定期接種になっているので、接種費用は無料になっています。
ロタは、2020年8月1日(土)以降に生まれた子は、定期接種(公費)になっています!ウチの子は2020年7月生まれなので、残念ながら100%自費でした(涙)
ロタウイルスのワクチンは2回接種タイプと3回接種タイプの2種類があり、両方とも注射ではなく飲むタイプの生ワクチンです。
最終的な効果に大きな違いはありませんので、どちらを接種してもかまいません。
どちらを希望されますか??
と、医師に言われ、「どちらのタイプを接種するのか?」を保護者が選択しなければなりませんでした。
効果が変わらないなら、1種類に絞ってくれればいいのに…
と、思ってしまいました。
実際、Bクリニックのように1種類だけしか取り扱いをしていない病院もあります。
病院 | A病院 | Bクリニック | C医院 | |
2回接種 | ロタ (1価ワクチン) | 26,400円 | 31,000円 | 22,000円 |
3回接種 | ロタ (5価ワクチン) | 26,400円 | 取り扱いナシ | 18,900円 |
効果は変わらなくて、どっちを接種してもいいのに、病院によって1万円以上の差があるなんて、びっくりだよね!!
ロタワクチンは、注射ではなく飲むワクチンです。
私たちは「注射だったら回数が少ない方がいいかな?」と思いましたが、飲むワクチンだったので料金が安い3回接種にしました。
「最終的な効果は変わらない」って先生は言っていましたが、薬によって微妙に違うので、しっかり医師と相談して、理解してから接種の判断をしてくださいね。
大人も関係ある!インフルエンザワクチンの料金
インフルエンザのワクチンは、厚生労働省が毎年流行の型を特定してワクチンを生産するので、毎年料金が変わります。
そのため、病院のHPにも料金が掲載してなく、接種時期ではないと価格が決まっていないことが多いです。
インフルエンザワクチンも任意接種なので、病院ごとに料金は異なります。
(健康保険で補助が出る場合もあります)
子どもがインフルエンザのワクチンを接種する場合は、1シーズンに2回接種になります。
たとえば1回当たり500円の違いでも、2回接種すると合計1,000円も違ってきます。家族全員(パパ・ママ・赤ちゃん)が接種すると2,000円も違うので大きいですよね…。
インフルエンザの相場は1回3,000円~4,000円でした。
接種する時は、病院の料金を比較した方が良いね。
まとめ:予防接種は病院によって料金が違うので、相見積もりがオススメ
病院を選ぶ時の基準は、「病院の設備」や「先生の知名度」などで選ぶことが多く、病院の「料金」を比較することってあまりないですよね?
しかし、予防接種はどこで受けても効果は一緒ですが、1回当たり1,000円以上差が出ることもあるので、近所の病院で相見積もりを取り、比較することをオススメします!
チェックポイント
【1】予防接種には、定期接種と任意接種の2種類がある。
【2】任意接種の予防接種は、病院によって1,000円以上も料金が違う場合がある。
【3】料金は、病院の大きさや規模によって決まっているわけではない。
→最安値の病院は、接種するワクチンによって異なる。
(例:〇〇ワクチンはA病院のが安いけど、△△ワクチンはBクリニックの方が安い。)
予防接種を利用して、色々な病院に行ってみると、病院の雰囲気や先生との相性もわかります。かかりつけ医を決めるきっかけにも良いですね。
予防接種を受けられる際は、ぜひ料金を比較検討してみてくださいね。
個人的には、すべての子供が費用面で予防接種を断念することなく、平等に接種をするかどうかの判断ができるような環境になってほしいと願っています。
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